八王子で"全世界デビュー"!進化したKDDIのAIテクノロジーが熱戦を後押し

8月11日から21日まで、11日間にわたり熱戦が繰り広げられたIFSCクライミング世界選手権2019八王子。激闘の末、TEAM auの楢﨑智亜選手がボルダリングとコンバインドで金メダル、野口啓代選手が同2種目で銀メダルに輝いた。TEAM auメンバーが躍動し、連日大いに沸いた大会をさらに盛り上げるため、auは様々な活動を行った。

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スピードの見方を変える「スポーツ行動認識AI」

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5月に東京・昭島で行われた「au SPEED STARS 2019 SPEED CLMBING CUP」で、世界で初めて披露された最新テクノロジー「スポーツ行動認識AI」。同テクノロジーを開発したKDDIおよびKDDI総合研究所は、あれからさらに研究・開発を進め、スポーツ行動認識AIはより進化した。そのAIを活用したリプレイ映像が、今回の世界選手権ではスピード単種目の決勝時に会場のビジョンでお披露目された。

前回記事:https://climbing-au.jp/post000131.html

前回から最もわかりやすく進化したのは、1レーン表示のみだったリプレイ映像が2レーン表示に増えた点だ。前回の映像でも実際に登る選手の軌跡や世界記録バーなどは表示された。しかしそれは選手1人の1レーンのみ。それが今回から2選手が並んだ2レーン表示ができるようになった。

スピードの決勝はノックアウト方式で2選手が対決する形となる。1レーンの際は勝者しか世界記録バーとの比較ができなかったが、2レーンになることで2選手の比較ができる。さらに2.8m、5.5m、8.5m、11.6m、15.0mの5カ所にポイントが設けられ、各セクション間で2選手が世界記録と何秒の差があるのか、あるいは何秒リードしているのかがわかる。こうしたデータと合わせて、観客は白熱したレース展開をより楽しむことができた。

また、今回の進化は単にレーン数が増えただけではない。AIの解析精度も向上している。前回まではAIが骨格を認識する精度がまだ低く、解析時に認識部分が欠けてしまう場合があった。そのため、au SPEED STARSの映像で認識できない動きを見つけてアルゴリズムに改良を加え、AIが解析するためのデータ量を増やすことで、認識精度が格段に上がり、今回は90%以上を正確に認識できるようになったそうだ。

それにより、選手がどのようにホールドを掴んでいるかなどがより正確にわかるようになった。例えば、ホールドからホールドへと飛びつくムーブのランジがある。前回まではランジの動きの追跡精度が低く、解析できない部分もあったが、その追跡精度が上がり、ランジのように素早い動きにも対応できるようになったのだ。

世界選手権の映像は会場のビジョンだけでなく中継映像でも流れ、全世界の視聴者が楽しむことができた。また、リプレイ映像はアーカイブに残り、後日WEB上で観覧することも可能になるという。

今後はさらにデータ解析の高速化を図ることが目標だ。現在は19点の骨格を元に解析しているが、倍以上の59点の骨格まで解析できる技術がすでにあるという。より高速化することによってリアルタイムで解析できる骨格の数が増え、指先までどのように動いていたかの解析結果を瞬時に表示できるようになるそうだ。そうした細かな動きをピックアップしてリプレイとして見せることで、スピードのような速すぎて見分けるのが難しい動きであっても、観客はトップ選手たちの極限のテクニックまでわかるようになる。5秒台を出す選手はここが違うといった詳細な解説まで楽しめるというのは、これまでにない映像体験になるはずだ。

将来的にはこうした解析映像をスマートフォンやタブレットなど、手元にあるデバイスでも利用できるようにすることが目標となる。試合会場で観客が随時データを観覧することはもちろん、選手が練習や試合の分析で活用できるツールにすることが研究所の目指すところだ。まだまだ止まらないスポーツ行動認識AIの進化に今後も注目したい。

会場を盛り上げるauブースを特設

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今回の世界選手権においてauはこの他、会場の入り口を抜けたホールに特設ブースを出展した。ブースにはTEAM auメンバーと写真が撮れるパネルを設置。観戦に訪れたファンの記念になるフォトスポットとして賑わっていた。

さらに、auが大会前から展開していたのが応援フラッグキャンペーンだ。TEAM auの藤井快選手が勤務するB-PUMP TOKYO 秋葉原店を皮切りに、大阪のグラビティリサーチ大阪、埼玉のBase Camp入間、そして東京、大阪、名古屋のauショップを巡回し、多くのクライマーやお客さんに大会に出場するTEAM auメンバーへのメッセージを応援フラッグに書き込んでもらった。その応援フラッグは大会3日目となる8月13日に八王子の会場に到着。現地の観客にもメッセージを書いてもらい応援フラッグが完成。 メッセージは選手にも届けられ、大会期間中ブースに掲載された。メッセージを見た選手からは「ありがとうございます。応援メッセージが背中を押してくれます!」というコメントがあった。

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Base Camp入間ではキッズスクールの参加者がメッセージを記入!<写真:Base Camp入間>
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世界選手権会場でもメッセージを募集!<写真:窪田亮>

また、auブースでは会場での応援を盛り上げるため、来場者にスティックバルーンを配布。エスフォルタアリーナ八王子を埋めた観客の大きな声援とスティックバルーンを叩く音が、熱い登りを披露する選手たちを後押しした。

取材・文:篠幸彦
写真:高須力、JMSCA/アフロ

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