地元開催でTEAM au 6名が初の揃い踏み!/ボルダリングW杯2018 第5戦八王子大会

いよいよボルダリングW杯2018の第5戦、八王子大会の開幕が6月2・3日に迫ってきた。TEAM auからは、藤井快、楢﨑智亜、楢﨑明智の男子3名、野口啓代、野中生萌、伊藤ふたばの女子3名と、所属する全6選手が揃って出場する。

今シーズン、TEAM auの選手たちは躍動を続けている。開幕戦で野中が2年ぶりに頂点に立つと、第2戦では楢﨑智亜が同じく2年ぶりの優勝。そして第3戦で野口、藤井がアベック制覇すると、野口は第4戦でも優勝し、通算20度目の栄冠という快挙を達成した。ここまでの4戦すべてでTEAM auの選手が表彰台に並び、世界を席巻している。

そして自国開催となる第5戦・八王子大会。女子のみどころはなんといっても野口と野中による激しい優勝争いだ。中国で行われた第3戦、第4戦に続き、昨季年間2位のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)は欠場予定。同じくその2戦を欠場した2年連続年間女王のショウナ・コクシー(イギリス)も怪我からの調整明けで本調子とは言えないだけに、八王子でも2人によるデッドヒートになることは間違いないだろう。頂点を争う野口、野中の一挙手一投足から目が離せない。

もちろん、今季からW杯デビューを果たした伊藤も要注目だ。初戦では27位で予選敗退と洗礼を受けたが、第2戦では8位と決勝進出があと少しで手に届くところまできた。その後も2戦続けて準決勝の舞台を踏んだものの、あと1つ超えられない壁がある。第4戦までで得た経験を糧に野口、野中の背中を追いかけ、TEAM au 3人での決勝の共演を実現したい。

男子のみどころは自国での日本人初優勝だ。とくに昨年あと一歩のところで優勝を逃し、悔し涙を流した楢﨑智亜はリベンジに燃えているはず。今季は第1戦で2位、第2戦で優勝と快調な滑り出しを見せたが、続く中国2連戦では準決勝敗退と苦戦を強いられた。八王子でのリベンジを果たし、シーズン後半戦へ良い流れを作りたい。楢﨑智亜と入れ替わるように調子を上げたのが藤井だ。第3戦で優勝し、第4戦でもファイナルを戦った。昨年は期待されながら決勝進出を逃した藤井もまた、果たしたいリベンジがある。楢﨑兄弟の弟・明智はこれが2018シーズン初出場となる。今年のボルダリングジャパンカップを競技直前の怪我というアクシデントにより欠場し、代表枠を得ることができなかったが、自国開催となる今大会では日本山岳・スポーツクライミング協会の推薦により出場が可能となった。直近に出場したユース年代日本一を決める大会、ボルダリングユース日本選手権を制したその勢いで、怪我からの完全復調を八王子の地でもアピールしたいところだ。

楢﨑智亜、野口が2位、野中が3位とTEAM auの3人が表彰台に上がり、観客を大いに盛り上げた昨年の八王子大会。しかし、今回はそれ以上のドラマを描けるチャンスがある。それぞれが想いをぶつける今大会では、男女ともにTEAM au同士によるファイナルが繰り広げられる可能性も十分にありそうだ。また昨年同様、会場のエスフォルタアリーナ八王子は満員の観客で埋まるはず。TEAM auの誰かが、頂点に登るストーリーを紡ぎ出してくれることを期待したい。

写真:Ryu Voelkel/アフロ
文/篠幸彦

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