TEAM au 3選手が表彰台へ!/スポーツクライミング日本選手権リード競技大会2018

3月3~4日、日本選手権リード競技大会2018が加須市民体育館(埼玉県・加須市)で開催され、女子は前回3位の14歳・森秋彩が、男子は昨年リードワールドカップで日本人男子として3人目となる優勝を果たした実力者・是永敬一郎がそれぞれ初優勝を飾った。TEAM auからは野口啓代(2位)、伊藤ふたば(3位)、楢﨑智亜(2位)の3名が表彰台へ登った。

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写真:JMSCA/アフロ

昨年に引き続き加須が舞台となった本大会には、男子73名、女子46名が出場。国内リードチャンピオンの座に加え、日本代表を決める選考会として重要度が高まっている。3日の予選では有力選手が順当に準決勝に駒を進めた。

翌4日午前の女子準決勝では、前回大会優勝の野口と昨年ユース世界選手権で優勝した森が高度41+で並んでトップ通過。伊藤は4位で決勝進出。8位までが決勝へ進めるなかで9位となった野中生萌は惜しくも準決勝敗退となった。同時に行われた男子準決勝では、是永敬一郎が高度33+でトップ通過。僅差で2位に入った楢﨑、7位の藤井快も決勝に進んだ。

迎えた女子決勝、リード女王の座はちょうどひと月前のボルダリングジャパンカップと同じ二人が争う展開に。7番手で登場した森は着実に高度を伸ばし、これまで誰も越えられなかった高度28を捕らえると、会場からはこの日一番の歓声があがる。その後も落ち着いた登りで約1分を残しTOPまで登り詰めた。そして最終8番手に登場した野口は、ディフェンディングチャンピオンの意地をみせ、森を上回るペースで登っていく。約2分30秒を残して最終局面に辿り着き、タイム差での優勝が目前に迫ったが、トップ取りで痛恨の失敗。この瞬間、森の初優勝が決定し、大会三連覇を期待された野口は2位。3位には伊藤が入り、表彰台に立った2016年の自己最高位に並んだ。

続く男子決勝では高難度課題がファイナリストたちに立ちはだかり、4番手に登場した土肥圭太の高度30+を超えることなく、残す競技者は二人となった。8番手で登場した楢﨑は持ち味のテンポのよい登りで高度を上げていき高度32まで到達。暫定首位に立ち、最終競技者・是永の結果を待つ。是永はリード種目の第一人者らしい安定した登りで上位者の記録に迫っていくと、最後は高度32+でフィニッシュ。楢﨑の記録を半手上回り、悲願の国内リードチャンピオンの栄冠を手にした。

<野口啓代選手 コメント>

準決勝、決勝ともに終了点タッチで完登できなかったので、詰めが甘かったと感じています。会場の歓声で森選手が完登したことが分かっていました。完登で並んだ場合はタイムの争いになるので、タイムは意識していました。最後のホールド取りで躊躇してしまったのがミスだったかなと思います。4月からはボルダリング、7月からリードと、いよいよワールドカップが始まるので、先ずはボルダリングに合わせていき、7月からはまたリードに挑戦していきたいと思っています。

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写真:JMSCA/アフロ

<伊藤ふたば選手 コメント>

表彰台に上がるのは難しいと思っていたのでこの結果は嬉しいです。上位二人とはまだ実力差があるなと感じているので、追いつけるように頑張りたいです。リードワールドカップについては、今の自分の実力がどの程度なのか分からない状態なので、何戦か出場して自分の力を出し切ることを目標にしていきたいです。

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写真:JMSCA/アフロ

<野中生萌選手 コメント>

結果は9位とぎりぎりで準決勝敗退となりましたが、今の自分の実力は出し切れたと思います。もう2、3手は進めたはずなんですけど、疲労から身体がブレてきて、安定して手を出すことができなくて落ちてしまいました。リードには苦手意識があって、腕が張ってくると登る前から気持ちが負けてしまう部分がある。そこは改善するべき点だと分かっていたので、今回は張ってきてからも一手一手集中してできました。全力で頑張れたことは満足していますし、今後に向けて自信も付きました。

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写真:JMSCA/アフロ

<楢﨑智亜選手 コメント>

半手差で2位に終わったことは悔しいですが、まだまだ上のレベルにいるイメージがあった是永選手に迫れたことは成長を感じましたし、少し自信にもなりました。今回は登り方を、簡単に言えば足で乗ってから手を出すように意識的に変えていたので、自分にとってのチャレンジでもありました。これがいい感覚で、表彰台に立つこともできたので、間違っていなかったと思っています。

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写真:JMSCA/アフロ

<藤井快選手 コメント>

毎年、日本選手権は決勝でうまくいかないことが多くて、今回も反省点が多かったです。リードで出し切るのは本当に難しいですね。決勝の課題はすごく難しかったですし、所々落としに掛かってくるような工夫があったので、登っていてすごいストレスでした。今後はリードにもしっかりとアプローチしなければいかないと思いました。身体的というよりも、メンタル的、思考的なところをもっと向上できれば良いのかなと思います。

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写真:JMSCA/アフロ

<女子決勝>
1位:森 秋彩(14)/TOP
2位:野口 啓代(28)/33+
3位:伊藤 ふたば(15)/27+
4位:田嶋 あいか(19)/22
5位:谷井 菜月(14)/21+
6位:三浦 絵里菜(22)/21+
7位:廣重 幸紀(22)/19+
8位:小池 はな(12)/15+

<男子決勝> 1位:是永 敬一郎(22)/32+
2位:楢崎 智亜(21)/32
3位:土肥 圭太(17)/30+
4位:本間 大晴(18)/30
5位:中野 稔(34)/29+
6位:波田 悠貴(20)/29+
6位:中上 太斗(18)/29+
8位:樋口 純裕(25)/27+
9位:藤井 快(25)/27+